カトラリーの選び方

誰もが知らずにやってしまう間違いを防ぐ為に

カトラリー選びを他人の意見で決めていませんか?

カトラリーとはスプーン・フォーク・ナイフ等、食事を食べる道具の事です。
カトラリーを選ぶ目的は「料理をおいしく食べる為」です。

料理をおいしく食べることができるカトラリーとは?

  1. 口当たりの良さ
  2. 持ちやすさ
  3. 金気(金属の味)がしないこと

こういった基準を頭に入れてカトラリー選びをしている人は少ないのではないでしょうか。
カトラリーをインスタグラムで見た写真で決めていませんか?
あなたに合ったカトラリー選びのお手伝いをします。


カトラリー選びは車選びに似ている

あなたは車を選ぶ時、カタログをじっくり見て決めたと思います。試乗等もして決めたと思います。
一度買ったら数年間は乗り続けるものですから、真剣になりますよね。
カトラリーも一度買うと何年間も使い続けることになります。
だから、時間を掛けて自分の求める条件を決めて、納得のいくカトラリー選びをしてほしいと思います。
100円でもカトラリーが買える時代、無数にあるカトラリーの中で私は日本ブランドのカトラリーをオススメしています。


念願のカトラリーショップをオープンしました。
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料理をおいしくするカトラリー

食卓

このタイトル、ちょっとおかしいと感じますよね。
料理の味は食材と調理方法によって決まります。カトラリーは料理に直接影響を与えません(与えられません)。
でも、例えばサビたスプーンでアイスクリームを食べるとどう感じるでしょう。サビ(金属)の味がしておいしく感じませんよね。
ここで大事な事を1つお伝えするとカトラリーって口に触れるものなのです。
だから私は、お皿選びよりもカトラリー選びが大切だと思うのです。

タイトルの「料理をおいしくするカトラリー」の基準は「いかに料理を邪魔しないか」という事です。
突き詰めて考えると「良いカトラリー=料理の邪魔をしないカトラリー」という答えに行き着きます。
例えば、表面がザラザラなカトラリーは舌が違和感を覚えます。
持ちにくいカトラリーは料理をうまく食べるのが大変です。
そして金気(金属の味)がするカトラリーは料理の味を狂わせるどころか、人間の自己防衛本能が「危険」と判断するかもしれません。
このようなカトラリーでは料理をおいしく食べる事ができません。

という事で、私が考える「料理をおいしくするカトラリーの条件」は次の3つです。

  1. 口当たりの良さ
  2. 持ちやすさ
  3. 金気(金属の味)がしないこと

続いて3つの条件の1つ1つについて説明したいと思います。


良いカトラリーの条件「口当たりの良さ」

カトラリーの口当たりは、磨きによって決まります。
例えばノンブランドの安いカトラリーはコスト抑える為に手間を掛けられません。
そこで「ガラ研磨」と呼ばれる機械による自動研磨が行われています。
ガラ研磨とはたくさんのカトラリーと磨き石を機械に入れ、機械をグルグル回す事で、カトラリー同士や磨き石とぶつかり合わせ表面を滑らかにする方法です。
この方法では、スプーンのお皿(くぼんだ)部分や、フォークの先端、歯の内側が磨かれにくくなります。
対してブランドのカトラリーは1本1本を職人が手作業で磨いています。
特に国産ブランドの多くが”磨きのプロ”と言われる新潟県燕市の職人の手によって磨かれています。
過去、初代iPodの背面を鏡のように磨く為にスティーブ・ジョブスが直々に依頼したのが新潟県燕市の職人です。


良いカトラリーの条件「持ちやすさ」

使いにくいカトラリーは料理に集中できず、おいしく食べる所ではありません。
使いにくいとは、大き過ぎる、重すぎる、バランスが悪い等です。
安いカトラリーは持ちやすさまで考えられていません。
デザイン性を求めすぎるカトラリーは持ちやすさを犠牲にしている事があります。
国産ブランドのカトラリーは日本人の手の大きさを想定して、持った時のバランスまで考えられています。
日本の職人はそういった見えない所にも言われなくても当然のようにこだわって
ものづくりを行っています。
また、持っていて手が痛くなるスプーンやフォークを持った事はありませんか?
柄の角が取れていないカトラリーでは、固いものを食べるようと力を入れた時に手が痛くなります。
国産ブランドのカトラリーではそういった事はまずありません。

カトラリーの持ちやすさ



良いカトラリーの条件「金気(金属の味)がしないこと」

これは材質による違いです。
カトラリーの裏に「18-10」や「18-0」と書かれているのを見た事はありませんか?
「18-10」とは鋼に18%以上のクロムと10%以上のニッケルを混ぜたステンレスの事です。
この数字が大きくなると(1)金気が無くなり、(2)耐久性が上がる為サビの発生率も極めて低くなります。
安いカトラリーでは「18-0」材質がほとんどで、金属の味がしたり、長く使っていてお手入れをしていないとサビの味を感じる場合もあります。
(18-8や18-10のカトラリーでも絶対に錆びないワケではないのでお手入れは大切です。)

以上が、私が考える良いカトラリーの条件であり、国産ブランドをオススメする理由です。


カトラリーの選び方

ここまで読んで「国産ブランドを選んでみようかな」と思う方がいたら嬉しいです。
国産ブランドのカトラリーの選び方ですが、見た目と価格で選ぶのが良いと思います。
また、材質についてですが、ステンレスよりも高級で、より食事に適した銀や洋白銀器という材質のカトラリーもありますが、お手入れが大変なので、まずはステンレス製のカトラリーを強くオススメします。

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