カトラリーに使われる材質とその特徴

ここでは、銀/洋白銀器/ステンレスの3つの材質とそれぞれの特徴を説明します。

銀は、洋食器として「最上」に位置づけられる材質です。
表面の滑らかさ、輝き、熱伝導率、抗菌性、どれをとっても素晴らしく、料理をおいしく味わう為にもっとも適した材質です。

古くから、金と同様にその希少価値によって古くから貨幣や宝飾品に用いられています。
子供が産まれたときに銀のスプーンを送るのは、銀が富と豊かさの象徴であり、「銀のスプーン」をくわえて生まれてきた赤ちゃんは、将来幸せになれるという言い伝えがある為です。

銀のかがやきは金属の中でももっとも美しい輝きと言われています。 温かみのある輝きが食卓の雰囲気を一層引き立てます。

銀。ラッキーウッド<シドニー>
ラッキーウッド<シドニー>

洋白銀器

上で紹介したように銀は、料理おいしく味わう為にもっとも適した材質と言われます。
しかし「高価」である為に一般家庭にはあまり広まっていません。

そこで作られたのが「洋白銀器」です。
洋白銀気とは簡単に言うと「銀のコーティングがされたカトラリー」です。
全体が銀で作られたカトラリーは高価になってしまう為、表面だけを銀して「銀の良さ」をなるべく低価格で提供されているワケです。
この洋白銀器の登場で、銀食器が急速に普及し、今では銀器といえば一般的に洋白銀器をさすほどです。

表面は銀で中身は何?その答えは「銅とニッケルと亜鉛とからなる合金」で洋銀(洋白)または、ニッケルシルバーと呼ばれます。
洋白銀器は手に取った時の重量感(比重)も銀に近く、外観もまったく純銀製と変わりません。

洋白銀器。ラッキーウッド<シルバーレーク>
ラッキーウッド
<シルバーレーク>

ステンレス

ステンレスは、世界中で一番使われている材質です。
ステンレスはその名の通り「ステン(錆び)レス(ない)」材質です。

1820年代はじめにイギリスのファラデーによって、鉄にクロムを添加すると錆びにくい合金ができることを発見され、これがステンレスのはじめとされています。
その後20世紀に入ってから、クロムとニッケルの合金組成となり、クロムとニッケルの割合が「18-8」や「18-10」のように表されます。(18-8とは、クロム18%+ニッケル8%ということ)
この数字が高いほど、鉄の金気が消えより洋食器として品質が向上すると言われます。

ステンレスは銀や洋白銀気に比べ低価格ながら、その品質(美観・耐食性)によって、現在では洋食器の素材として最も一般的な物として定着しています。

ステンレス。ラッキーウッド<マリール>
ラッキーウッド
<マリール>

(参考)ラッキーウッドの材質別、価格・取扱いシリーズ数表
価格
(ティースプーン1本)
取扱い
シリーズ数
24,150円
<シドニー>シリーズ
1シリーズ
洋白銀器 3,360円
<パリ>シリーズ
6シリーズ
ステンレス 977円
<チロル>シリーズ
19シリーズ
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